編集員通信


“えッ!!G1ホースが除外される?”

 出馬投票締め切りの結果、申込頭数が出走可能頭数を超過した場合には、定められた方法によって出走馬の選定を決定する。そこでの除外馬には、一般事項V−3によって、優先出走権を与えられ、競馬番組で特に定められたレースを除き、除外された日から1カ月以内の最初に出馬投票した競走に限り優先出走を認める。
 宝塚記念を目標にしているグラスワンダーは日経賞で戦列に復帰してきた。結果は満足のいくものではなかった。次の予定は5月14日京王杯SCと決めて再調整に取りかかったのだが、5月3日現在では何とか出走出来そうな見通しが立ったものの、それ迄は、外国馬(1頭)と優先出走権を持った出走予定馬によってフルゲート18頭は満杯状態。収得賞金の順位で言えば筆頭級のグラスワンダーでさえもはみ出している状況。そこで除外されれば、優先出走権を持って5月27日の金鯱賞へ向かう。権利を得て出走は出来るわけだが、G1ロードを歩む超一流馬であっても、本来競走そのものと直接関係のないはずの規定により、計画性のある調整を歪められるとすれば、どうにも合点がいかぬ。
  今回グラスワンダーが予定通り出走出来たとしても、問題提起したのは事実。タヤスケーポイント、ファストフレンド等、主役となるべき馬達が除外に泣いた全国発売レースのアンタレスS(G3)に続く、優先出走権絡みによる、盛り上がりに水を差す番組にならないよう規定の一部見直しを含め、G1レースの過程を重点とした検討が急がれよう。
 あく迄も規定ということで、関係者は承知しており、あまり問題にしてないのかも知れないが、ファンサイドに立てば、自分達が見たいメンバー構成によるレースを阻害される形になるのだから黙っていられまい。こういうことに対し、調教師は事前に出走予定馬の情報を集め、優先権を得るために除外確実なレースへ出馬投票する手法を使う。困ったことに、収得賞金の高いグラスワンダー級になると、権利を取る、本来ダミーであるべきレースへ、出走しなくてはならなくなる弊害?と言うか誤算が起きる危険性がより高いわけだ。
  以前は一般レースでは日常茶飯事でも、重賞レースにおいては極めて稀なこの種の出走除外は、今後増加が見込まれるだけに、余計早目の救済処置が望まれる。

 

編集局長 坂本日出男

目次へ戻る

(C) 1999 NEC Interchannel,Ltd./ケイバブック