編集員通信


“21世紀は新人・西村の時代”

 競馬の専門紙も優勝劣敗の世界にあることでは世間と同様。生存競争は何も同業他社だけとは限らない。社内でも、予想の的中を多角的に競い合っている。弊社も予想欄に名前を載せられる資格(入社4年以上)を獲得した記者が定員オーバーの状態になっている現状。

 そこで、いろいろなデータの中から、特に予想的中率、投資資金回収率の集計を重視して、その成績によって順位付けをした。2000年のスタートにあたっては、過去5年間に遡っての集計結果から12名の記者を選定、それへ評論家3名を加えた15名が第1スタッフを形成している。1年を終えて、入社4年目の西村敬が頭角を現してきて、2年連続低迷している20年記者の村上と入れ替わり、2001年より予想欄に登場することになった。

 当たっても外れても無関係で、さほどプレッシャーがかからなかった2年前迄とはえらい違いだ。各人が備え付けのパソコンと睨めっこ。職場内は終日緊張感が漲っており、特に予想の作業に入っている時は誰もが等しく無口になっている。これこそ、予想を本業とする会社の記者本来の姿であろう。

 立命館大OBの西村は、体験入社当時の予想コンテストでもひと味違うイイものを見せていたが、一時的なものではなく、持って生まれ身に備わっているセンスを、今回改めて証明してみせたといったところ。2000年のG1レースにおいては、桜花賞、阪神3歳牝馬S等19レース中9レースを的中し、回収率163%。全レースを対象とした馬連ランキングは、12月10日現在で1212レース中、的中529レース、的中率43.65%。回収率は残念ながらマイナスの世界で89.8%だった。しかし、古参記者を上回っている。昨年の回収率も82.8%でベスト5以内には入っており、3000円以上の的中が33レース。

 今年は3000円以上20レース、5000円以上17レース的中で、青木に次ぐ高配的中率の高い記者として注目を浴びそうだ。21世紀は、新進気鋭の西村にご期待下さい。以上、内輪の宣伝でした。

編集局長 坂本日出男

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