編集員通信


“新潟競馬場改修して再出発”

 昨年から進められてきていた新潟競馬場の改修工事が無事終了。7月3日に河野洋平衆院議員ら関係者多数が出席して落成式が行われ、7月14日より開催がスタートする。

 ゴールの位置を移動させたことで、従来の右回りを、逆にした左回りへと変更したことが一番の変化。これにより、ケイバブックは、馬柱に表示している新潟のコース実績を一旦白紙に戻した。ベストの持ちタイムも、新潟において記録されていたものについても同様の扱いをし、新コースにて記録されたものから順次改めて表記することにした。ただ、全成績については、芝、ダート共に過去の新潟の成績を含んでいる。芝の外回りコースの1周約2223mは、東京競馬場(Cコース使用)の2154mを超えて日本一の規模となった。

 新コースの目玉商品というか、呼び物は、直線のみで施行する芝の1000mレースを設立したこと。アグネスワールドが勝ったフランスのアベイユドロンシャン賞(G1)を行うロンシャン競馬場はじめ、香港にも香港スプリント(G3)の舞台シャティン競馬場など直線コースを持つ競馬場はあるから、世界的には珍しくもないが、我が国では初めて。それに伴って、成績表の中にあるレース経過の項目も簡略化する。記者スタンドからは立場条件が悪過ぎ、正確に記録できる適当なポイントがないため、当初は経過の項はなしで行かざるを得ないと考えていた。JRA側が中間点の500m地点の通過順位を、ビデオテープにてチェックをした上で発表してくれることとなり、一応格好はついた。

 ファンを含め見る側としては縦からになり、レースの流れは分からないだろう。横からの動きを捉えたターフビジョンの映像が頼り。どのような映像になるのか興味津々。最悪、まるで面白味に欠けるレースということもあり得て、ちょっぴり結果が恐ろしいが……。

編集局長 坂本日出男

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