編集員通信


“代替競馬の出馬はスライドあり”

 8月22日トレセン会議室に於て「代替競馬の出馬投票」について従来の扱いを8月2日付けで改善した旨の説明会が行われた。降雪や台風等の事由により、競走が困難な場合の代替、及び続行競馬においては、原則として出馬投票をやり直すこととしていたのを、条件付きで、やり直さずに施行することへと変更した。

 新たな競馬開催日(代替日)を設定しても、出馬投票をやり直さない条件とは(1)既に馬券の発売を行った競走がないこと。(2)公正確保の面で問題がないことの2点。(1)の場合、続行競馬だと、当日に前売りを行っているから従来通り出馬投票を改めて行う。重賞競走等の前日発売で既に売っているケースも勿論、同様の扱いとなる。

 施行日の変更により、前売りを買っている人は検討の対象が変化するだろう。が、出馬がやり直されない限り買い替えは許されない。JRAの規則上買い戻しができないからで、そうした人が不利益にならないような配慮でもある。(2)の公正確保とは
A.馬の体調が維持されること(日程的には原側として(土)(日)の施行が(月)に代替となる場合)。 B.輸送による影響がない場合。例えば今年1月20日、関東馬は京都競馬場への滞留を認められたが、関西馬は栗東トレセンへ最長12時間もかけて戻っている。個体差があって一律では論じられないにせよ、影響が少なからずあったのは事実。そのへんは管理者である調教師が、獣医を混じえて協議し、最終的に判断する。 C.通常の調教が行えること。(1)(2)の条件が満たされている場合は出馬投票をやり直さない。

 ただし、日程上の理由で代替競馬ができないケースもある。同じような代替競馬であっても、前の新聞がそのまま使える日と、そうでない日が生じる。いたずらに混乱をきたさないためにも、そのあたりは主催者としてファンへの周知徹底に手をつくす義務があろうかと思う。

編集局長 坂本日出男

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