コーナーTOP
CONTENTS
PHOTOパドック
ニュースぷらざ

1週間分の競馬ニュースをピックアップ

編集員通信
競馬ブック編集員が気になる事柄にコメント
はくぼ競馬






 

◆“はくぼ競馬”

  2回函館からはくぼ(薄暮)競馬がはじまった。1レースの出走時間が10時55分となり、それに伴って11レースが16時40分、最終12レースが17時10分にずれ込んでの出走となった。メインレースは従来通り15時25分にスタートするが、それが第9レースとして施行される形になったのだからややこしい。
 メインレース終了後に平場の10レースが行われ、その後に残るふたつの特別レースを上記の時間帯に消化するのだ。初日はこのはくぼ開催に戸惑ったファンからの問い合わせや苦情が寄せられたが、その内容は「メインを11レースと勘違いして馬券を購入してしまった」とか「函館の11、12レースを買おうと思ったら、関西圏(関東圏)の最終レースが終わってから時間があきすぎて間のびする」といった類いのものだった。

 初めて経験するはくぼ競馬。現場の人間はもちろん大変だが、それ以上に影響があるのは週報用の『レース結果』『次走へのメモ』『勝因・敗因』といったページの担当者。出走時間が遅くなれば必然的にそういったデータや原稿の出稿も遅れるわけで、原稿チェック→印字→校正といった作業も時間帯が大きくずれ込む。函館へ出張して奮闘中の井上、小原といったスタッフには最終レースの原稿作成はより迅速かつ正確にと連絡したが、1回札幌開催が終了するまではしばらくの間バタつきそうである。

 そのあおりを食って、というと言い訳っぽくなるが、この原稿を書いている土曜の夜が慌しくなった。いつもだと仕事を終えて家に帰り1時間ほど仮眠。起きてゆっくりと飯を食ってからパソコンに向かっていたのだが、その仮眠時間がはくぼ競馬開催によって消滅してしまったのだ。17日の夜は帰宅してすぐに食事を済ませ、ノンストップで原稿にとりかかったところ、増えるのは酒量と煙草の本数ばかり。肝心の原稿はいっこうに進まない。
 結局は酔い潰れただけで土曜の夜が終了。情けなくもこの原稿作成は日曜早朝に持ち越しとなった。あと7週間続くこのはくぼ競馬。開催としてはいかにも中途半端な気がするが、それはそれとして、個人的にはこのままだとアルコール中毒に陥る可能性大。なにか対策を講じなくては……。

 最後に紹介するのは、この春に我が編集局にやってきた新入社員ふたりの1カ月ほど前の会話。断っておくが、どちらも高いモチベーションを持って仕事に臨んでいる将来性のある若者である。

 「オレさあ、そんな言葉全然知らなかったから、初めて聞きましたって言ったら、村上さんに白い眼で見られたんだけど、オマエ、前から知ってた?ハ・ク・ボって」
 「そら、白い眼で見られても仕方ないさ。オレだって知ってることなんだから。地名だろ、ハ・ク・ボって」


競馬ブック編集局員 村上和巳


copyright (C) Interchannel,Ltd./ケイバブック1997-2004