編集員通信


〈 ところで皆さん 〉

 「モシモシ。競馬の新聞のことでちょっと聞きたいんですが」。「ハイ。どうぞ」。「馬の横にあるニジュウマル。あれなんですか」。「それはですね。本命と言いましてですね、予想者がそのレースで一番強いと思う馬につけるシルシなんです」。「マルは」。「それはですね。予想者が2番目に強いと思う馬につけるシルシです」。「クロサンカクは」。「それはですね。ムニャムニャ、グチャグチャ」。これが、シロサンカク、バッテンまで続くんです。信じない方がおられるかも知れませんが、この種の電話がけっこう多いんです。まあ、新しいファンが増えるという観点からは、当社としては嬉しいんですが・・・・・・。〈ところで皆さん〉。◎○▲△×。それぞれのシルシが、思わぬ特徴を持つのをご存じですか。まず◎。予想者はこれを決めるのに、もっとも神経と時間を使います。“本気ジルシ”と言っていいでしょう。ですから、信頼度はかなりのものです。次に○。これが癖者なんです。各人が2番目に強いと思った馬には違いないんですが、おうおうにして、外的要因が作用しやすいシルシなんです。予想者には人並み以上にプライドの高い人間が多いんです。一人だけ無ジルシにして来られたら、面目が立ちません。“そう強いとは思わんし、そう魅力もないけど、来られたらカッコ悪いしなあ”。○はそんな気持ちの表れです。いわば“無難ジルシ”とでも言えましょうか。一度調べてみてください。○は連絡みの率がかなり悪い筈です。もし、買うか、捨てるか、を迷ったら、捨てた方が正解のケースが多いですよ。▲は◎に近いですね。大駆け期待の“思い入れジルシ”ですか。△は○側でしょう。気にはなっても、ちょっと足りない馬。“頼りないジルシ”ですかね。×はなかなか味があるんですよ。特に、一人だけポツンと×が打ってあれば、何かある筈。注意してください。  さて、今年の競馬も今週でオシマイ。グランプリ・有馬記念です。久しぶりに〈捨て目コーナー〉を復活させたいんですが、これといった馬がいません。そこで懲りずに〈狙い馬〉を。シルクジャスティスです。ジャパンCで言い訳のできない5着。“またか”と思われるでしょうが、秋、ずっと追っ掛けて、ここで見放して来られたら、悔しくて眠れません。“使って、使って調子を上げていく馬”という厩舎のコメントを信じて今一度です。

(関西競馬ブックデスク・井戸本征彦)


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