編集員通信

　以前に、長距離での河内騎手の大活躍について書いたことがあります。馬のスピード、力が優先する短、中距離に比べ、長距離は騎手の腕が大きくモノをいうと。3000mの阪神大賞典で寸法を計ったように、河内のメジロブライトが、ハナ差藤田騎手のシルクジャスティスを差し切った時は“さすが河内”と、思わず唸ったものです。ただ、その時は、それだけで終わりました。４月４日の阪神競馬第９Ｒは2500mの白鷺特別。タヤススリーセブンがマンマと逃げ切りました。またもや鞍上は河内。今度は“さすが河内”だけでは済ませられません。昨年の暮れから約３カ月間、日本の競馬に騎乗したフランスのペリエ騎手の単勝だけを買ってればプラスになったことも以前に書きました。ペリエさえ買ってればいい。“何でもペリエ”状態のことを。タヤススリーセブンがゴールインした時、ふとペリエ騎手のことを思い出しました。ヒョッとしたら、長距離の河内は、“何でも河内”状態じゃないかと。

〈ところで皆さん〉。（１，１，１１）(１)（１，１）(１)。この数字が何だか想像がつきますか。最初の（）内が2400mの、以下、2500、3000、3200mの今年に入ってからの河内騎手の成績なんです。長距離戦は７戦６勝。勝率、実に0.857。“何でもペリエ”どころではありません。ビックリ仰天、正しく“絶対河内”状態です。これを見逃す手はありません。さて、これからです。天皇賞のメジロブライトは人気でしょうから、あまり妙味はありません。しかし、タヤススリーセブン（単勝910円でした）のように、一般特別に出てくる馬は盲点になりがち。狙いはそういった馬です。前走からの乗り替わりなら尚さら好都合です。2400㍍以上のレースがあれば、まず河内が乗っているかどうかを調べる。長距離レースは、騎手欄の“河内探し”からスタート。安直ですが、お手軽な馬券必勝法かも知れませんよ。一度お試しください。私も今週からチャレンジしてみます。

（競馬ブック関西デスク・井戸本征彦）

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