編集員通信

　４月11日の阪神競馬第７Ｒ。直線で先頭に立ったシロキタルーブルが逃げ込まんとした時、ものすごい脚で１番のウイングアローが突っ込んできました。“やっぱり白かあ”。素っ頓狂な声をあげた奴（実は私。もちろん馬券は１点で取りました）がいました。シロキタ＝白来た。このレース、シロキタルーブルを買うなら、相手は白帽だけで良かったんです。“オマエはアホか”。“プロにあるまじき無見識”。非難はあろうかと思います。が、しかし、どんな名人が、どんな名推理をしても、なかなか当たらないのが競馬。皆さんの周囲で大穴馬券を取った人は、自分の誕生日とか、結婚記念日とか、そんな数字を買って当たったケースが多いのではありませんか。どんなに馬鹿にされようと、ゴルフは上がってナンボ。馬券は取れば勝ち。それも一つの買い方なんです。くどいようですが、このシロキタルーブルという馬。この日を含めて３回連に絡んでいるんですが、すべて相手が１番の馬なんです。

不思議と思いませんか？信じてみようと思いませんか？もっとも、こういったことは、バラしてしまうとあとが続きません。次にシロキタルーブルが出てきて、勝負になりそうな時、１番との１点買いにするかどうか。大いに迷うところです。〈ところで皆さん〉。他にもいっぱいあるんです。こんなアホらしい買い方が。その中から、比較的確率の高い（過去の経験から）のをご紹介しましょう。２番枠に入った２文字の馬、３番枠の３文字の馬、４番枠の４文字の馬、は“買い”がそれです。大体、２、３、４といった字数の少ない馬はそういません。それが、字数と同じ枠に入る、何かあるんです（そう思ってください）。

シロキタと同じ日の第３Ｒの未勝利を勝ったパルカエという馬は４番枠でした。この馬、デビュー戦も４番枠で２着（７番人気）に来ています。２月28日の中京競馬で２着したペイデイ（９番人気）は４番枠。次のレースは６番枠で３着（１番人気）。４月12日の第８Ｒ２着のペトラは注文通り（私の）の３番枠。このペトラ、13番枠で４着、４番枠で11着の後、３走前にも３番枠で２着に来ています。

不思議だと思いませんか？信じる気になりませんか？もちろん、２文字の馬が２番枠に、３文字の馬が３番枠に、４文字の馬が４番枠に入っても飛ぶケースがあります。そんな時は、その馬は弱すぎると思って諦めてください。あしからず。

（競馬ブック関西デスク・井戸本征彦）

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