編集員通信

　京王杯スプリングＣのタイキシャトル。馬ナリで世界の強豪を完封しました。その強さたるや、例えようがありません。あまりに楽な競馬ということもあってか、連闘で高松宮記念に向かうプランもあるとか。出てくれば、勿論、楽勝でしょう。次の安田記念も、その次のレースも、今後、タイキシャトルが負けることは絶対にないのでは。秋、アメリカのブリーダーズＣに遠征しても勝てるのでは。そう思わせるほどの強さでした。

〈ところで皆さん〉。今、春のＧ1シリーズがたけなわですが、６月13日に開幕する函館競馬から、来年の桜花賞、ダービーをめざす３歳馬が登場します。そこで、今週は、栗東で早々と調教を開始し、目立った動きを見せている馬をご紹介します。トップは、リザーブユアハート（牡、白井厩舎）です。５月13日には馬ナリ余力の手応えで坂路57.3秒。併せた同厩舎の３歳オースミダイセン（これも走りそう）を0.4秒後ろから追いかけて0.6秒先着。坂路担当のブックＴＭ・牟田は、その軽快な動きを絶賛しています。父のHousebusterは短距離向きのスピード血統（血統担当・水野）、近親に快速アサカホマレ（現準オープン）がいるのですから、新馬勝ちが約束されたと言っていいでしょう。テイエムキセキコ（牝、柴田光厩舎）は、４日に馬ナリ余力で坂路58.3秒の時計をマークしています。話題の種牡馬フジキセキの初産駒で、こちらも近親に種牡馬となったキタノカチドキ、ニホンピロウイナーがいる良血。こちらも大いに楽しみです。

他では、エイシンガイダンス（牡、父メジロマックイーン、坂口則厩舎）、サザンクロスシチー（牡、父ブラックタイアフェアー、柴田光厩舎）、シルキールーブル（牝、父セントジョーンズ、岩元厩舎）、タヤスキチジツ（牡、父サンデーサイレンス、山内厩舎）といったところが目につきます。デビューの地は、函館になるか、阪神になるか、新潟になるかは分かりませんが、頭のスミッコにとどめておいてください。

（競馬ブック関西デスク・井戸本征彦）

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