編集員通信


〈 ところで皆さん 〉

 セリーグの新人王は誰だと思いますか。巨人の高橋、阪神の坪井、中日の川上。虎キチの私としては、坪井に取って欲しいのですが、冷静に考えると、やはり高橋でしょうねえ。

 阪神は今年、最下位が確定的です。去年は5位でした。いつになったら、優勝争いできるんでしょうかねえ、阪神は。松井が巨人に入団して3、4年だと思います。あと4、5年もすればフリーエージェントの権利が取れるんじゃないですか(詳しいことは知りませんが)。優勝争いは、阪神ファンの松井がFA宣言して阪神に移ってきた、その年でしょう。1番坪井、2番今岡、3番二岡(今年入団予定の筈)、4番松井、5番新庄。オープニング・ピッチャーは松阪(今年入団予定の筈)。考えるだけで胸が踊ります。

 〈ところで皆さん〉。力のあるオープンの馬にはそうはいませんが、最近、900万、500万といった下級クラスで、京都と阪神の芝のレースで極端に成績が違う馬が目につきます。900万条件のアグネスマダムは、京都(2、2、0、4)に対して、阪神は(0、0、0、3)。ヤマヒサヒロインは、京都(0、0、1、5)に対して、阪神が(3、2、1、4)。500万のイクノアクティブは、京都(0、0、0、4)で、阪神(2、0、2、3)。対照的な3頭を挙げてみました。

 もちろん、京都でも、阪神でも、コンスタントに走る馬もいるんですが、ここまではっきり成績に表れる馬がいるとなると、重要ファクターとして取り上げざるを得ません。阪神不振の馬は、直線の坂が大きく影響しているのでしょう。上に取り上げた京都不振の馬は、総じて先行粘り込みタイプです。直線が平坦な京都は、追い込み、差しタイプに鋭い脚を使われるということなんでしょうが、そんな小難しい理屈は抜きにして、京都と阪神で極端に成績の違う馬は、何も考えず、走る方のコースに出て来た時だけ買う。走らないコースの方は捨てる。これで十分でしょう。怖いなあ、と思っても、そのコースで走らない馬は思い切って捨てる。ちょっと足りないかなあ、と思っても、走るコースの方では抑えておく。大穴が取れるかも知れませんよ。一度試してみてください。

(競馬ブック関西デスク・井戸本征彦)

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