編集員通信


〈 ところで皆さん 〉

 プロ野球のドラフト会議が終わりました。3球団で競合になった注目の横浜高校の松坂投手は、西武が指名権を獲得しました。同投手の希望球団は横浜ベイスターズ。本心はガックリだったでしょうが、あのさわやかな笑顔。やはり噂どおりの大物のようです。わが阪神タイガースの1位は、高知高校の藤川投手。2位がNTT関東の金沢投手。どちらも140キロ台のスピードボールを投げるとか。毎年のことですが、評判は上々。楽しみなことです。

西武の4位で柴田博之という外野手が指名されました。出身は東北福祉大。全国区の知名度はありません。が、栗東、特に栗東トレセン界隈ではけっこう名が知れ渡っているんです。そして、今、栗東トレセン界隈では、近所の子の“ドラフト指名”という快挙で、大いに盛り上がっています。この柴田選手、少年の頃、栗東ボーイズというチームに所属し、“脚の速い柴田”で名を馳せていました。現在、50m5秒7とのことですが、小さい時からビックリの快速だったようです。

スポーツ新聞にはダービージョッキー(柴田政人騎手)の甥という形で紹介されました。事実、その通りなのですが、彼のお父さんもJRAの騎手でした。柴田利秋さん(現福島信厩舎調教助手)です。兄の柴田政見、政人騎手のようなハデさはありませんでしたが、イブシ銀のような渋い味を持った玄人受けするジョッキーでした。そのお父さんの趣味が野球。栗東トレセン騎手会野球チームのエースだったそうです。彼の野球センスは父譲りかも知れませんよ。

〈ところで皆さん〉。今週のジャパンCの後は、阪神3歳牝馬S、朝日杯3歳Sと3歳馬のGIが2週続きます。この2レースとも、十分に意義があり、それなりに面白いことは面白いのですが、古馬のGIに比べるともうひとつインパクトに欠ける点は否めません。そこで提案です。この2レースを同じ週の土、日曜に行い、開いた週に、2月に離れて行われている(地方の重賞との兼ね合いがあってそうなったのでしょうが)GIのフェブラリーSを持ってくる(名称は変更しないといけませんが)というのはどうでしょうか。公営のダートの強豪が参加するこのレースは、前後のGIと比較しても、決して見劣りはしない筈です。これなら3歳GIの2週の物足りなさが解消できると思うのですが、いかがでしょうか。

(競馬ブック関西デスク・井戸本征彦)

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