編集員通信


〈 ところで皆さん 〉

 今年のダービー馬のスペシャルウィークが11月29日、桜花賞馬のファレノプシスが11月30日に。ともに阪神でデビューしています。そうなんです。暮れの阪神でデビューする新馬の「質」は飛び切り高いんです。
〈ところで皆さん〉。今週の競馬ブック週刊誌でも「有力新馬紹介」がありますが、ここでも久しぶりに「お買い得新馬紹介」といきましょうか。かなり以前に、「狙える新馬」の諸条件を書いたことがあります。

血統、動き、時計、攻め馬の質。そして、武豊騎手を初めとする有力騎手の騎乗馬等々。

ここでの一番の推奨馬は、ナリタトップロード(父サッカーボーイ)です。推奨理由は、「時計」と「攻め馬の質」です。この馬、11月19日にDWで6ハロン79.3秒の時計を出しました。DWで80秒を切る馬は古馬でも滅多にいません。破格といっていいほどの好「時計」です。
次に「質」なんですが、この19日と、前の週の11日に古馬のエイシンコロンバスを追走するというハードな追い切りをこなしているんです。しかも、11日が1.8秒、19日が0.8秒のぶっち切り。こんな攻め馬ができるのは、体質が強いからこそ、仕上がりがいいからこそ。

初日の芝2000mを予定しているとのことですが、まずは確勝ものでしょう。

2番手はエイシンキンボール(父Kingmambo)です。こちらも25日にDWで80.3秒。立派な「時計」です。12日にエイシンプリンス、22日と25日はハウスマスターと。古馬と3度も併せています。クビ差遅れが2回、同入が1回。ナリタトップロードほどの華々しさはありませんが、「質」も上等です。あと、「時計」重視組では、19日に坂路で52.1秒を出したニチドウシャープ(父ゴールデンフェザント)。同じく坂路で、12日に52.9秒、18日に52.5秒を出したサイレントクルーズ(父サンデーサイレンス)にも注目してください。

(競馬ブック関西デスク・井戸本征彦)

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