編集員通信


欧米に肩を並べた日本馬

 昨年モーリスドギース賞をシーキングザパールがレコードで、翌週、ジャックルマロワ賞をタイキシャトルがと、2週連続しての日本馬による仏GI制覇を達成した。58年ハリウッドのサンセットHにハクチカラが、海外GI(及びGI格)に初めて挑んで4着。のちにサンタアニタのワシントンズバースディHを優勝して以来の快挙。海外GI優勝などは遠い未来の話だと、つい数年前迄は思っていたが、いっぺんに身近なものに感じられた。

 そして、今年のエルコンドルパサーによるサンクルー大賞楽勝。5月23日のイスパーン賞2着によって、ある程度好勝負を見込めていただけに、さほど驚きはしなかったが……。
 3頭共に日本産馬でなくとも、距離の長短にかかわらず、世界並みになりつつある日本のレベルを確かめる尺度にはなった。ジャパンカップは今年で19回目を数える。第4回のカツラギエースを皮切りに6頭の日本馬が世界のトップクラスを迎え撃ってその時点の頂点に立ってきた。地の利の大きさは否定しないが、日本馬の総体的な力も欧米に肩を並べるところ迄来ていたからこそであり、それが今回エルコンドルパサーによって証明されたわけだ。

 宝塚記念で、内国産馬の最強馬スペシャルウィークが、外国産馬の一方の雄グラスワンダーに完敗で終わった。昨年のジャパンカップでもエルコンドルパサーに敗れているだけに、まだ内国産馬の能力としてはこのあたりが限界なのかと思われないでもない。しかし、日進月歩が続いている限り、やがては内国産馬による世界のGI制覇実現が見られるのではなかろうか。その時期が案外早いような気がしないでもない。

編集局長 坂本日出男

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