編集員通信


“ワイド馬券の中央スタートにあたり”

 10月30日の第3回福島から試験的に始まった拡大馬番連勝(ワイド馬券)がいよいよ12月4日から第5回阪神、中山でも本格的に発売を開始される。連勝馬券売上げの30%がワイド馬券だというほど、福島開催でのファンには好評のようだった。ワイド馬券と言っても、従来の「馬番連勝」の延長のようなもので、特別に異なりはしない。本来なら“外れ”である3着馬絡みの馬券が、生命を吹きかけられて生き返り“当たり”へと変わるだけ。
  数多い競走馬の中には、1〜2着の数に比べると3〜4着の数が非常に多いという馬がいる。そうしたタイプを狙って、今迄なら失敗していたケースのうち何回かが助かる。配当的にも馬連の1/3が大雑把な目安とされていたが、実際には、高額配当の組み合わせだと、ワイドの方は1/3以下になる傾向が強い。反面、いわゆる本命サイドの低額配当になる組み合わせだと、ワイドはその1/2ぐらいで収まっている。危険度がうんと抑えられていることを考えれば、結構割の良い馬券だと言えないことはない。一般的に3着馬は人気薄の飛び込んで来る確率が高い。
  CBC賞でも13番人気のタヤスブルームが来て、2番人気マサラッキ(2着)との組み合わせで11,910円の高配当がついた。10番人気前後の馬を軸にして上位人気馬を絡めるのが効率の良いひとつの買い方。ワイド馬券が中央場所に登場したのに伴い、ケイバブックでは各TMの“ワイド馬券用狙い馬”を、予想欄に★印を付して推奨している。他の記者が一人でも△印以上の印を打っている場合は自動的に消滅する方式になっているニュー★印、ご注目下さい。


編集局長 坂本日出男



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