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頑張ろう、ハイティーンカルテット

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◆頑張ろう、ハイティーンカルテット

 今年デビューの騎手は関西5名、関東3名。6月30日現在で南井大志が8勝して新人の勝ち鞍争いの先頭を走っている。先週高野容輔が待望の初勝利を挙げた。中京障害オープンで3着にきた時も、前の2頭から7馬身も離され、とても勝てそうな感じはなく、唯一チャンスのあったのはウエスタンデンコーの2走前、5月3日の京都戦ぐらい。せっかくの好機に2馬身ばかり出遅れるツキのなさだった。トモに力がついてない状態だったから4角まで後方でモタモタし通し。しかし、終いにいい脚が使えることが分かり、それを次の機会につなげたのは上々。とにかくひとつの関門の扉を開けて次へ進むことが叶った。

 関東の大沢辰也は昨年デビューで75戦今年40戦の都合115戦して未だ勝てないでいる。さぞかし胸中は複雑なものがあるに違いない。彼ほどではないにしても今年デビューの未勝利組は関西2名、関東1名、喜びの日のくるのを待ちわびている。一度でき上がってしまったイメージはなかなか是正されない。できるだけ早い時期に勝つことが認めてもらえる近道。

 音無調教師も騎手の1年目は61戦0勝だった。2年目にしてどうにか初勝利を挙げている。ミスラディカルによる重賞2勝、ノアノハコブネでのオークス優勝もやってのけた。数少ないチャンスを効率良く生かしたお手本だが、自厩舎の馬主体で、一般的には乗り馬に恵まれていたとはいえないかも知れない。初年度10勝した四位も、どんどん勝てるようになったのは10月になってから。弾みをつけたキッカケは夏競馬であった。

 岩崎、黒岩、田辺、それに大沢のハイティーンカルテット、必死になって取り組めば誰かが手を差し延べてくれるものだ、うつむかないでしっかり前を見て歩こう。頑張れよ。


編集局長 坂本日出男


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