暮れの阪神競馬で２日間に亘って世界の一流ジョッキーが腕を競うワールドスーパージョッキーズシリーズ（ＷＳＪＳ）のＪＲＡ騎手選考基準（これまでは勝利数によって関東２名、関西３名を選出）が本年より変更されることになった。新しい選考基準は以下の通り。

　（１）ではＪＲＡの当該年の勝利数にかかわらず、国際的な活躍、重賞レースでの活躍、過去の実績などを参考にして決定。これにより、海外に遠征したためにＪＲＡの勝利数が足りなかった昨年の武豊騎手のようなケースでも、ＷＳＪＳに出場できる可能性がある。

　一部で重体との報道がされたサンデーサイレンス（牡16歳）だが、７月18日に行なわれた３度目の右前脚手術後の経過は順調で、現在は繋養先の社台スタリオンステーション（早来町）で静養している。
　同ＳＳでは「経過は小康状態です。蹄葉炎を起こす兆候は今のところありません」と話している。

　８月11日（日）にフランスのドーヴィル競馬場で行なわれるモーリスドゲスト賞（Ｇ１、芝1300ｍ）に出走予定のエアトゥーレ（牝５歳、栗東・森厩舎）が現地時間21日、イギリスに到着。滞在先となるニューマーケットのジェフ・ラグ厩舎に無事入厩した。８月７日に追い切り、翌８日にフランスに向かう予定。

松田助手　日本がとても暑かったので少し肌寒く感じるぐらい。過ごしやすい気候のせいか、こちらでの馬の体調はすこぶる良さそうです。

　７月27日に英国アスコット競馬場で行なわれたＧ１キングジョージ６世＆クイーンエリザベス(芝12ハロン・良馬場)は、後方から直線で前に取りついたゴーラン(Ｋ.ファーロン騎乗)が、追い比べのすえネイエフをアタマ差押さえて優勝した。１番人気のグランデラ(Ｌ.デットーリ騎乗)は５着、昨年の凱旋門賞馬サキーは馬場不適を理由に取り消していた。勝ったゴーランは昨年のジャパンＣ６着以来の実戦。オーナーのワインストック卿は去る23日に77歳で亡くなっていた。

　７月28日（日）の函館競馬第２Ｒでチェックアゲインに騎乗して１着となった上村洋行騎手（28歳、栗東・フリー）が92年のデビュー戦以来、3660戦目にしてＪＲＡ300勝を達成した。主な勝ち鞍は98年のスワンＳ（Ｇ２）など重賞５勝。

上村騎手　いろいろとご迷惑をおかけしましたが、周りの皆さんのおかげで乗り馬にも恵まれ、達成することができました。今後もひとつひとつ頑張っていきたいです。

　和田竜二騎手（25歳、栗東・岩元厩舎所属）が、８月21日から８月27日までドイツに遠征する。バーデンバーデン競馬場のＪＲＡトロフィー競走（８月23日）当日に騎乗する予定。

　目黒記念４着後、ファンタストクラブへ放牧に出されていたレディパステル（牝４歳、美浦・田中清厩舎）が24日、札幌競馬場に入厩した。予定どおり、８月11日のクイーンＳ（札幌、Ｇ３、芝1800ｍ）に出走する。
　また、レディパステル同様、クイーンＳで戦列に復帰するダイヤモンドビコー（牝４歳、美浦・藤沢和厩舎）は、ひと足早く札幌競馬場入りし、24日にはダートコースで５ハロン69.5〜54.5〜40.7〜13.2秒（馬ナリ）の時計を出している。

　デビュー戦圧勝後、新潟のマリーゴールド賞を連勝したタガノラフレシア（牝２歳、栗東・岩元厩舎）はこの後、９月１日の小倉２歳Ｓ(小倉、Ｇ３、芝1200ｍ)に向けて調整される。

　後続に９馬身差をつけてマーキュリーＣを勝ち、交流重賞で６勝目を挙げたプリエミネンス（牝５歳、美浦・伊藤圭厩舎）の次走は、８月31日のエルムＳ（札幌、Ｇ３、ダート1700ｍ）か、10月14日の南部杯（盛岡、交流Ｇ１、ダート1600ｍ）のいずれかになる模様だ。

　新潟の佐渡特別を快勝したプレシャスソング（牡４歳、栗東・白井厩舎）は８月18日の札幌記念（札幌、Ｇ２、芝2000ｍ）に出走する予定。