２日の阪神競馬第３Ｒでピサノボスに騎乗して１着となった武豊騎手（33歳、栗東・フリー）は、10,439戦目でＪＲＡ通算2100勝を達成した。これは岡部幸雄、河内洋に次いでＪＲＡ史上３人目。また、デビュー16年１日、33歳11カ月での到達は岡部騎手の28年７カ月、46歳11カ月を大幅に上回る史上最速、最年少記録。これまでにＪＲＡ重賞では166勝、Ｇ１では41勝。

武豊騎手　今日中に達成したいと思っていました。これもいい馬に乗せていただいていますのでそのおかげです。これからもひとつひとつ大事に乗っていきたいと考えていますし、今日これからのレースでもひとつでも多く勝てるように頑張ります。

　３月２日の第１回阪神競馬２日目第７レースのレイナワルツで今年９勝目を挙げた瀬戸口勉調教師（66歳、栗東）は、73年に免許取得し、75年３月１日に開業して以来、6771戦目で、史上38人目、現役では５人目のＪＲＡ通算700勝を達成した。
　同調教師は鹿児島県出身。主な勝ち鞍は、オグリキャップによる88年、90年の有馬記念、89年のマイルＣＳ、90年の安田記念。オグリローマンによる94年桜花賞など、平地Ｇ１・６勝、障害Ｇ１・１勝を含む重賞34勝。

瀬戸口師　馬主さんはじめ、これまでお世話になった関係者の方々、厩舎のスタッフのおかげです。今年はクラシックに向けて期待できる馬もいるので、このまま好調を維持していきたいと思っています。

　３月１、２日に新人騎手がデビューした。関西では阪神競馬で北村浩平、佐久間寛志、高井彰大、長谷川浩大騎手が阪神でデビュー。長谷川騎手は５年ぶり史上39人目となる新人騎手の初騎乗初勝利を遂げた。騎乗馬が除外された生野賢一騎手は今週の中京でデビューする。

北村浩騎手（阪神２日目第１Ｒ・フジヤマクローゼン12着）　流れが速くて慌ただしかったです。何がなんだかわからないままレースが終わってしまった感じ。これからは、落ち着いて騎乗できるように努力します。

佐久間騎手（阪神初日第４Ｒ・ケイアイブルボン８着）　レース前は緊張しましたが、自分の騎乗はできたと思います。まだまだ周りの先輩に比べて甘い部分が多いですが、早くそれを克服できるように頑張ります。

高井騎手（阪神初日第２Ｒ・テイエムリボン10着）　特に緊張はしませんでしたが、レースに行くと何が何だかわからなくなってしまいました。やはり模擬レースとは違って厳しかったです。早くひとつ勝てるように頑張りたいと思います。

長谷川騎手（阪神初日第２Ｒ・マイネサマンサ１着）　無我夢中で騎乗しました。他の騎手の方にご迷惑をおかけしたところもありますが、とにかく勝ててうれしいです。もっといい競馬ができるよう、これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

　　中山競馬でも３月１日、新人の石橋脩、加藤士津八、松岡正海、南田雅昭４騎手がデビューを果たした。残る鈴木慶太騎手は今週デビューの予定。

石橋脩騎手（中山初日第１Ｒ・マグマヴィーナス２着）　悔しいです。周りからはいい競馬だったと言われましたが、自分に余裕があったら勝てたかも知れません。（自己採点は）負けたので50点です。

加藤士騎手（中山初日第12Ｒ・ダンシングスナーク７着）　難しさを実感しました。もう少し前に行ければと反省しています。緊張して気持ちの余裕はありませんでした。（父の加藤和宏騎手からは）レースについて特に言われませんでしたが、頑張れよとは言われました。

松岡騎手（中山初日第12Ｒ・プラチナウィンク14着）　模擬戦よりもペースが速かったですが、競馬は面白いと思いました。自分の騎乗に点数はつけられません。悔しかったのでひと鞍でも早く勝てるよう頑張ります。

南田騎手（中山初日第４Ｒ・シカケニン14着）　流れは速い、行きたい所にも行けない。模擬レースとは違って難しかった。でも迫力が違いました。初戦は20点。次は勝つレースをしたいです

　５月17日（土）にシンガポールのクランジ競馬場で行なわれるシンガポール国際競走に以下の日本馬が登録した。

◆シンガポール・エアライン・インターナショナル・カップ（国際Ｇ１、３歳以上、左・芝2000ｍ）
エイシンプレストン、アグネスデジタル、トウカイポイント、トーセンダンディ

◆シンガポール・エアライン・クリスフライヤー・スプリント（国際Ｇ３、３歳以上、左・芝1200ｍ）
アグネスソニック、エアトゥーレ、キングオブサンデー、スターエルドラード、ロイヤルキャンサー

　４月12日にオーストラリアのローズヒル・ガーデンズ競馬場で行なわれる「ＴＨＥＢＭＷ2003」（３歳以上、Ｇ１、右回り芝2400ｍ）に登録していたトップコマンダー（牡６歳、栗東・崎山厩舎）が同レースへの出走を見送ったことが２月27日、ＪＲＡの発表で明らかとなった。

　３月１日付でＪＲＡ騎手免許を取得した安藤勝己騎手（42歳、栗東・フリー）は１日（土）の阪神競馬第６Ｒの新馬戦で騎乗したノンスタンダードで豪快な追い込みを決め、移籍２戦目にして早くも初勝利を飾った。

安藤勝騎手　いい馬に乗せていただいて、こんなにも早く初勝利を挙げることができ、とてもうれしいです。これからもより一層の努力を重ねますので、ご声援よろしくお願いします。

　石橋守騎手（36歳、栗東・フリー）は２月24日の高知競馬第10Ｒはりまや盃で他馬の進路に影響を与えたとして、高知県競馬組合より３月１日から３月８日（高知競馬開催３日間）までの騎乗停止処分を受けたため、日本中央競馬会施行規程により、ＪＲＡで３月１日から３月２日（ＪＲＡ開催２日間）まで騎乗停止となった。

　ＪＲＡは２月27日、阪神大賞典に予備登録を行なっていたすべての外国馬の関係者から、出走を辞退する連絡があったと発表した。これにより、同レースへの外国馬の出走はなくなった。

　瀬田川病院(大津市)で病気加療中だった大澤眞元調教師は、３月１日(土)の午後７時に逝去された。享年71歳。
　通夜は３月３日(月)19時から。告別式は３月４日(火)10時から11時まで。ともに草津シティーホール。

　ＪＲＡは２月27日、高松宮記念（３月30日、中京、Ｇ１、芝1200ｍ）の外国選出馬を発表した。出走意思の確認後、出走馬に決定する。

＜選出馬＞キャプテンリオ（牡４、英）、ディスタービングザピース（セン５、米）、エコーエディ（セン６、米）、ニュークリアディベート（セン８、米）、アヴァンザド（牡６、米）
＜補欠馬＞デンジャーオーバー（牡６、英）

　３月１日付で、東西合わせて５人の調教師が厩舎を開業した。新規に開業したのは、美浦所属の久保田貴士、小島茂之、堀宣行、武藤善則各調教師、および栗東所属になる小島貞博調教師。５人の調教師にはそれぞれ12馬房が与えられる。