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編集員通信
競馬ブック編集員が気になる事柄にコメント
G1シリーズ開幕






 

◆G1シリーズ開幕

 栗東にある我がケイバブック編集局。その建物の裏には短い桜並木がある。この原稿を書いている4日の夜は雨。桜は蕾の八割以上が開花すると“満開”とされるが、外燈にライトアップされたその姿は五分咲き。しかし、週末には満開となるのが確実。愈々、G1の季節の到来だ。

 競馬をはじめた頃はこのG1シリーズが待ち遠しかった。しかし、競馬にかかわる職種に就いてからは、浮かれてばかりはいられない。とにかく、多忙なのである。1週前がそうだった。

 水曜日に出社するや否や高松宮記念の出走予定馬を確認。すぐさま、電卓でG1増刊号の割り付けを開始。写真班に指示して、関東へ同様の確認作業。区切りがついたら厩舎取材から戻ったスタッフと次週の大阪杯出走予定馬を確認、今度は週報の厩舎レポの割り付けと写真の手配etc.合間に慌ただしい昼食を済ませ、午後からは当日版の原稿作成、データ処理等に追われる。気がつけば外は闇。一日が早い。

 木曜日はG1増刊号用一問一答を最優先に校正、続いて当日版の原稿処理、特別レースの本文作成。こんな多忙のときに限って、読者の方から電話や電子メールの問い合わせが集中。愛読者の方の質問とあって気は抜けない。あれこれあって、当日版のすべての出稿が完了。そこから週報の桜花賞2週前レポに取りかかる頃には、気力喪失、思考力欠如。ほどほどに切り上げ、家に帰ってビールをグビグビ。旨いと思う間もなく就寝。

 金曜日は朝10時の出馬発表が最優先。当日版、G1増刊号を無事発行。ひと息つく間もなくiモード関連の原稿を作成し、以降は木曜同様に当日版の談話校正から特別本文等に追われる。夕方には週報(厩舎レポ)関連の仕事に切り替え、しばしバタバタ。気がつけば、またしても外は闇。喉がビールを欲しているが、もうひと踏ん張りしなくては……。

 土曜日は日曜日用の当日版作成と、阪神、中京のレース成績等の整理、校正に追われ、大わらわ。夜はこの編集通信の締め切り。続く日曜日も、特別登録が出る午後2時半以降は大パニック。走り回ってふと気づくと6時になっている。

 夜8時前に月曜発売の週報第一号が完成。その成績欄をネタにしつつ、『残念会』か『祝勝会』。どちらになるかは馬券の結果如何。勝てば1週間の疲れの大半が消え、負ければ倍増する。後者のケースが多いのは当然だが、それでも競馬との関わり合いを絶とうなんて考えたことは、一度もない。


競馬ブック編集局員 村上和巳


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