2003年度上半期ＪＰＮクラシフィケーションの暫定値が17日にＪＲＡから発表された。ＪＰＮクラシフィケーションは競馬主要国の統一された能力指数として一般的なインターナショナルクラシフィケーションと同じ方法によって各馬の能力を評価した数値。距離によってＳ（スプリント）、Ｍ（マイル）、Ｉ（インターミディエート）、Ｌ（ロング）、Ｅ（イクステンディド）の５つのコラムに区分されたレーティングは今年の１月１日から７月13日までに行なわれたＪＲＡの競走とダートグレード競走、および海外の重賞競走に出走した日本調教馬で、レーティング100以上の評価を得た馬、そして日本の国際競走に出走した外国馬が対象となっている。

　全カテゴリーを通じてのトップには、香港のクイーンエリザベス２世Ｃに勝ったエイシンプレストンと、天皇賞・春、宝塚記念を制したヒシミラクルが118で並んだ。ダート部門はフェブラリーＳのゴールドアリュール、３歳では芝が二冠馬ネオユニヴァース、ダートはジャパンダートダービーの激戦を制したビッグウルフが、それぞれトップの評価を得ている。

　20日（日）の小倉競馬第６Ｒでメイショウボーラーに騎乗して１着となった福永祐一騎手（26歳、栗東・北橋厩舎所属）がＪＲＡ通算500勝を達成した（4721戦目）。福永騎手は96年３月２日にデビューして初騎乗初勝利。同年に53勝を挙げ、ＪＲＡ賞（最多勝利新人騎手）を受賞した。ＪＲＡ重賞勝利は27勝。この中には99年の桜花賞などＧ１４勝が含まれている。

福永騎手　いつもいい馬に乗せてもらっているので、もっと早くに達成しなければならなかったと思います。たくさん失敗もありましたが、北橋調教師をはじめ多くの方々に応援してもらい、達成することができました。そういった方々に恩返しできるよう、長いジョッキー人生を頑張っていきたいと思います。

　19日（土）の小倉競馬第２Ｒでフェイドレス（牝３歳）が１着となり、田所清広調教師（47歳、栗東）が通算100勝を達成した。97年３月１日の開業以来1369戦目。重賞勝利は99年のマーチＳ、プロキオンＳ（Ｇ３）、本年の京都新聞杯（Ｇ２）の３勝。

田所清師　馬主の方々、周りで支えてくれている厩舎スタッフのおかげであると、心から感謝しています。これからもいい馬を出せるよう、努力して参りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

　19日（土）の函館競馬第10Ｒ登別特別でダンシングブルーム（牝５歳）が１着となり、４月21日に開業した岡田稲男調教師（42歳、栗東）が初勝利を飾った。４月27日の初出走（３回京都２日目２Ｒ）以来通算35戦目。

岡田師　自分が取り組んできたことが勝利という結果につながるというのは、本当にうれしいものですね。開業してから早目に１勝を挙げることができてホッとしています。これもスタッフの皆のおかげであり、心から感謝しています。

　ＪＲＡは18日、宝塚記念に続いてジャパンカップ、ジャパンカップダートにも褒賞金制度を導入することを発表した。海外、国外の主要競走の１、２着馬がジャパンカップ、ジャパンカップダートで優勝した場合、以下のとおり褒賞金が交付される。

【ジャパンカップ】
キングジョージ６＆クイーンエリザベスＳ、凱旋門賞、ＢＣターフ、仏ダービー、英ダービー、愛ダービー、宝塚記念の当年優勝馬は１億3000万円、当年２着馬は6500万円。アーリントンミリオン、愛チャンピオンＳ、バーデン大賞、カナディアンインターナショナル、コックスプレートの当年優勝馬は１億円。ただし、宝塚記念は海外調教馬のみ対象。

【ジャパンカップダート】
ドバイＷＣ、ＢＣクラシック、ケンタッキーダービーの当年優勝馬は１億3000万円、当年２着馬は6500万円。サンタアニタＨ、ハリウッドゴールドカップＨ、ホイットニーＨ、パシフィッククラシック、ジョッキークラブゴールドカップ（米）の当年優勝馬は１億円。

　2002年の日経新春杯（Ｇ２）を制覇したトップコマンダー（牡６歳、栗東・崎山厩舎）は18日付でＪＲＡの競走馬登録を抹消された。ＪＲＡの通算成績は34戦５勝。引退後は北海道門別のファンタストクラブで乗用馬として繋養される予定。