11日（土）の中山競馬第10Ｒ初風特別でヒシフェアレディに騎乗して１着となった田中勝春騎手（33歳、美浦・フリー）は、中央競馬史上20人目、現役で９人目となるＪＲＡ通算1000勝を達成した。9576戦目。デビューは89年３月。初勝利は同年10月21日、４回東京競馬５日目第６Ｒのセキテイボーイ（16戦目）。重賞ではこれまでに29勝、この中には92年安田記念でのＧ１勝ちが含まれている。
　田中勝騎手　いい馬に乗せてもらっているので少し遅いくらいで、反省しています。やっぱりＧ１で勝てるようにしたいですね。３連単も始まりましたし、私も３着より２着、２着より１着となれるように頑張ります。

　11日の阪神競馬第１Ｒでタケカワルキューレに騎乗して１着となった金折知則騎手（27歳、栗東・フリー）は95年３月４日の初騎乗以来2419戦目でＪＲＡ通算100勝を達成した。2000年中山大障害(ＪＧ１)など障害レースで重賞３勝を挙げている。
　金折騎手　99勝から足踏みしてたのでホッとしてます。早く101勝を挙げ、更に勝ち鞍を伸ばしていけるよう頑張ります。

　３連単馬券の全国発売が先週11日からスタートした。初日の中山、阪神、札幌３場での総売り上げは前年比106.3％で約209.6億円。３連単を発売した３場12レース（各場とも後半４レース）の売り上げは前年比109.4％となる約141.3億円、馬券別では３連単が38.3％のシェアを占めた。新馬券発売は入場人員にも影響を及ぼし、中山で前年比112.7％、阪神124.6％、札幌144.1％を記録している。

　ＪＲＡは10日、東京競馬場で施行される下記Ｇ１５競走のレコードタイムを変更することを発表した。馬場改修等があった場合に参考記録として扱われた従前のＧ１レコードタイムが再びＧ１レコードタイムとなる。
フェブラリーＳ…１分35秒１
オークス…２分26秒１
天皇賞・秋…１分58秒０
ジャパンＣダート…２分５秒９
ジャパンＣ…２分22秒２

　12日の中山競馬第７Ｒでラスニアックが４位で入線しながらも８着に降着となった件で、ラスニアックの管理者である大久保洋吉調教師は中央競馬会競馬施行規程第127条の３にもとづき不服申立てを行った。近日中に裁定委員会で審理される。

　８月28日の小倉９Ｒで落馬負傷し、北九州市内の病院に入院中の常石勝義騎手（27歳、栗東・フリー）は依然、意識不明の状態が続いているが、６日午後にＩＣＵからＨＣＵ（一般病棟へ移る前の橋渡し的な役割を果たす病棟）へ移動、引き続き治療、及び経過を観察している。

　12日の阪神競馬９Ｒで安藤勝己騎手（44歳、栗東・フリー）はセノエダイナに騎乗して１着となり、80年５月11日のＪＲＡ初騎乗以来、2842戦目で通算400勝を達成した。現役29人目。重賞はＧ１６勝を含む27勝。
　安藤勝騎手　昨日、今日午前中と結果を残せなかったので、今週の達成は無理かなと思っていましたが、達成でき嬉しく思っています。これから大きなレースもありますし、今まで以上に精一杯頑張ります。

　小倉２歳Ｓ（Ｇ３）を制したコスモヴァレンチ（牝２歳、栗東・加用厩舎）は10日、左トウ側手根骨々折を発症していることが明らかとなった。完治には６カ月程度要する見込み。

　10月10日に行われる京都大賞典（Ｇ２、芝2400ｍ）の外国馬の予備登録が６日、締め切られた。選出馬はアルカセット（牡４歳、英）、スターオーバーザベイ（セン６歳、米）の２頭。

　01年の安田記念（Ｇ１）で２着入線を果たし、02年、03年には京成杯ＡＨ（Ｇ３）を制覇したブレイクタイム（牡７歳、栗東・山本厩舎）が８日付でＪＲＡの競走馬登録を抹消された。通算成績は23戦６勝。今後は浦河町の谷口牧場で繁殖馬として繋養される予定。

　８日、旭川競馬場で行われる予定だった地方競馬指定交流競走２鞍は台風18号の影響により中止となった。出走を予定していたＪＲＡ所属馬は計14頭。代替競馬は行われない。台風による地方交流競走の中止は６月21日の金沢競馬以来、今年２度目。

　ＪＲＡは８日、同日付で農林水産大臣から３連単の勝ち馬投票券を17頭以上でも発売できる認可が降りたと発表した。これにより、先週から全国で発売開始となった３連単勝ち馬投票券はフルゲート18頭立てでも発売が可能となっている。

　コース延長工事のために閉鎖されていた美浦トレーニングセンター坂路調教コースが、先週の７日から仮オープンした。仮設の出入り口をつくり、計時は従来通り３ハロン。全長６ハロンに延長され、計時が５ハロンとなる坂路コースがオープンするのは、11月30日の予定。

　中央競馬会馬主の松岡正雄氏が、９月12日午前11時24分に逝去された。79歳。