１日付でＪＲＡ騎手免許を取得した東西８名のジョッキーが５日、中山、阪神、中京競馬で騎乗した。新人の小島太一、塚田祥雄、佐藤聖也騎手は中山で、大野拓弥、鮫島良太騎手は中京で、中村将之騎手は阪神でそれぞれデビュー。また、笠松競馬から移籍した柴山雄一騎手、ＪＲＡ免許再取得となった西田雄一郎騎手は中京で騎乗した。騎乗後のコメントは次の通り。
　 小島一騎手　無事に回ってこれてホッとしています。スタート後の位置取り争いは本当に難しいと思いました。昨晩、何度もイメージトレーニングをして臨みましたが、考えていたものとはまったく違っていました。ひとつでも多く勝てるジョッキーになりたいです。
　 塚田騎手　模擬レースと違って思い通りにいきませんでした。もう少し落ち着いて乗れるように気をつけたいです。与えられたチャンスを生かして、結果を残せるよう頑張ります。
　 佐藤聖騎手　ハナに行きたかったのですが、スタートで後手を踏んでしまいました。実際のレースは頭数も多く、難しかったです。馬の気持ちをよく理解して人馬一体となれる騎手になりたいと思っています。
　 大野騎手　最初のレースでいきなり落馬してしまいましたが、周りのみんなに励まされ、次のレースは気持ちを切り替えて騎乗できました。慎重になり過ぎて競馬が消極的になってしまったことが反省点です。実際の競馬はスピードが違い、距離感を掴むのが難しかったです。
　 鮫島良騎手　思うように競馬ができず、悔しいです。模擬レースとはスピード感が違いました。それでも競馬に乗るのは本当に楽しいです。今日の反省点を明日の騎乗に生かし、早く１勝できるように頑張ります。
　 中村将騎手　緊張はありませんでしたが、コーナーワークなどで迷惑をかけてしまいました。（デビュー戦）４着という結果は馬が頑張ってくれたおかげです。満足のいくレースができるよう頑張ります。
　 柴山騎手　これだけ多くのレース（８鞍）に騎乗できるとは思っていなかったので正直驚いています。あとはファンや関係者の方々に納得してもらえるように全力で頑張るだけです。
　 西田騎手　久々の騎乗は気持ち良く、本当に戻ってきたんだなと感じました。ワクワクする気持ちと同時に不安もありましたが、知っている顔もたくさん騎乗していたので、落ち着くことができました。自分のできることを一生懸命やるだけです。結果がついてくれば最高です。

　１日付で公営・笠松競馬からＪＲＡに移籍した柴山雄一騎手（27歳、美浦・畠山吉厩舎所属）が、移籍後11戦目となった６日の阪神競馬第４Ｒ３歳未勝利戦のテイエムメガスターで１番人気に応えて快勝し、早くも勝利を挙げた。移籍前の成績を含めるとＪＲＡ通算３勝目。
　 柴山騎手　うれしいです。少し仕掛けるのが早かったですが、馬が頑張ってくれました。新しい環境に１日も早く慣れ、ファンの期待に応えられるよう頑張っていきたいと思います。

　５日の阪神競馬第11Ｒチューリップ賞でエイシンテンダーに騎乗して１着となった武幸四郎騎手（26歳、栗東・フリー）が97年３月１日のデビュー戦以来、4787戦目にしてＪＲＡ通算400勝を達成した。重賞勝利は2000年秋華賞、03年ＮＨＫマイルＣのＧ１を含む17勝。
　 武幸騎手　最高の形で達成できて、非常にうれしいです。本番の桜花賞ではメンバーがもっと強くなりますが、この馬ももっと良くなると思うので、応援よろしくお願いします。

　藤田伸二騎手（33歳、栗東・フリー）は、昨年10月３日の札幌競馬で落馬した際に骨折した右鎖骨の再治療のため、札幌市内の病院に入院したが、精密検査の結果、２週間程度の加療で騎乗を再開できる見込みとなった。今週末（12、13日）まで騎乗を見合わせ、その後、競馬に復帰する予定。

　公営船橋所属の石崎隆之騎手（49歳）が２日、浦和競馬第４Ｒでロンロンに騎乗して１着となり、公営通算5500勝を達成した。これは佐々木竹見元騎手（通算7151勝）に次ぐ史上２人目の快挙。73年７月の初騎乗以来２万9435戦目での達成となった。なお、石崎隆騎手はＪＲＡでも72勝を挙げている。

　３月21日に高知競馬場で行われる第19回全日本新人王争覇戦に、ＪＲＡからは石橋脩騎手（20歳、美浦・柴田人厩舎所属）と長谷川浩大騎手（21歳、栗東・中村厩舎所属）が参加することになった。

　６日の阪神競馬第６Ｒ新馬戦でアルキオーネに騎乗して１着となった岩田康誠騎手（30歳、兵庫所属）がＪＲＡ通算100勝を達成した。99年11月７日のＪＲＡ初騎乗以来858戦目。ＪＲＡ所属以外の騎手では５人目。重賞勝ちは02年セントウルＳ（Ｇ３）、04年菊花賞（Ｇ１）。
　 岩田騎手　常日頃、体調管理に注意を払い、毎日のレースのリズムを維持してこられたからだと思っています。これからも１レース１レース頑張ります。

　６日の中京競馬第５Ｒでアトウバが１着となり、同馬を管理している境征勝調教師（59歳、美浦）は、3463戦目で現役82人目となるＪＲＡ通算300勝を達成した。この中には、中山大障害春秋、エプソムＣ、京都牝馬特別、マーチＳなど重賞での７勝が含まれている。
　 境征師　馬主さんの協力や、スタッフの頑張りのお陰でここまでこれたと思います。これからは重賞などでも今まで以上に活躍できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。

　栗東所属の河内洋調教師（50歳）、矢作芳人調教師（43歳）が１日付で厩舎を開業した。矢作師は阪神、中京、中山で４頭を出走させ、６日の中山競馬第５Ｒ障害未勝利戦でナムラコロンブス（牡５歳）が４着に入線。河内調教師は先週は出走がなく、今週からの始動となる。

　マイネルセレクト（牡６歳、栗東・中村厩舎）は２月28日、ドバイゴールデンシャヒーンへの招待を辞退した。また、同競走に新たに選出されたキーンランドスワン（牡６歳、栗東・森厩舎）、メイショウボーラー（牡４歳、栗東・白井厩舎）も招待を辞退した。今月２日には、ドバイデューティフリーに出走を予定していたテレグノシス（牡６歳、美浦・杉浦厩舎）も招待を辞退している。選出はされていないものの、ピットファイター、ヒシアトラス、アントニオマグナムは登録申請を取り下げており、今年のドバイワールドＣ諸競走に出走する日本馬は南関東公営のアジュディミツオー（牡４歳、船橋・川島正厩舎）だけとなった。
　 なお、アジュディミツオーは登録していた前哨戦のマクトゥームチャレンジラウンド３出走を回避。３月26日のドバイワールドＣ（Ｇ１、ダート2000ｍ）に直接向かうことになった。

　中山グランドジャンプ（４月16日、中山、ＪＧ１、芝4250ｍ）に選出されていたファーマージャック（英）、バックインフロント（愛）、ブルーキャニオン（仏）の各管理調教師から出走辞退の連絡が入り、ＪＲＡは２日、新たに欧州地区から３頭を選出した。そのうちアーマターク（英）陣営からは出走を辞退する連絡が入ったため、４日時点での欧州地区からの選出馬は次の２頭。
　 シーボルド（英、セン10歳）
　 スフィンクスデュベルレ
　　　　　　 （仏、セン６歳）

　４月16日のマイラーズＣ（阪神、Ｇ２、芝1600ｍ）の予備登録が締め切られたが、同レースには外国馬の登録はなかった。

　ＪＲＡは２日、高松宮記念（３月27日、中京、Ｇ１、芝1200ｍ）の選出馬だったピコセントラル（米、牡６歳）の管理調教師から出走辞退の連絡が入ったと発表した。このため同レースの外国馬出走はなくなった。

　４月10日に中山競馬場で行われるエイプリルＳ（４歳上オープン、芝2000ｍ）に、マカイビーディーヴァ（豪、牝６歳）が予備登録を行った。同馬は３月15日に締め切られる天皇賞・春にも予備登録している。

　４月24日に香港シャティン競馬場で行われるオードマ・ピゲ・クイーンエリザベス２世Ｃ（Ｇ１、芝2000ｍ）に、シーキングザダイヤ（牡４歳、栗東・森厩舎）、トーセンダンディ（牡７歳、栗東・森厩舎）の２頭が登録申請を行った。

　５月15日にシンガポールのクランジ競馬場で行われるシンガポール・エアラインズ・インターナショナルＣ（Ｇ１、芝2000ｍ）に、クラフトワーク（牡５歳、美浦・後藤厩舎）、シーキングザダイヤ（牡４歳、栗東・森厩舎）、トーセンダンディ（牡７歳、栗東・森厩舎）の３頭が登録を行った。