03年の種牡馬引退後、門別町の佐々木節哉牧場で繋養されていたニホンピロウイナー（25歳）が17日午前７時10分、心臓麻痺のために死亡した。競走成績は26戦16勝。84、85年マイルＣＳ、85年安田記念のＧ１３勝を挙げて86年に種牡馬入りし、ヤマニンゼファー（93年天皇賞・秋、92、93年安田記念）、フラワーパーク（96年高松宮杯、スプリンターズＳ）のＧ１馬を輩出。他にトーワウィナー、ニホンピロプリンス、メガスターダム、ホリノウイナー、ファンドリショウリ、ダンディコマンドの平地重賞勝ち馬を送り出した。後継種牡馬ヤマニンゼファーからは2000年の武蔵野Ｓを制したサンフォードシチーが出ている。

　ＪＲＡは19日、本年より国際競走として開放される香港のチャンピオンズマイルと、本年初めて国際Ｇ１競走として施行される安田記念を「アジア・マイル・チャレンジ」と銘打った提携競走とすることを発表した。両レースに世界の有力マイラーの参戦を求め、競走内容の充実と興趣増大を図るため。同一年に提携競走を連勝した馬の馬主に100万米ドル（約１億500万）が交付され、また、ＪＲＡ、香港ＪＣそれぞれの基準に基づいて、参加馬に対して輸送経費などが補助される。
◆香港チャンピオンズマイル（香港Ｇ１）……５月14日（土）、シャティン競馬場、芝1600ｍ、総賞金約１億円。
◆安田記念（国際Ｇ１）……６月５日（日）、東京競馬場、芝1600ｍ、総賞金１億８千万円。

　栗東所属の牧田和弥騎手（33歳）が20日付で現役を引退した。ＪＲＡ通算122勝（障害16勝）を挙げた。今後は加藤敬厩舎（栗東）の調教助手に転向する。

　20日の中山競馬第６Ｒの３歳新馬戦で、キタサンナポレオンは最後の直線で他馬に関係なく内側に逃避し、騎乗していた石橋脩騎手（20歳、美浦・柴田人厩舎所属）が落馬、負傷した。同騎手は診察の結果、右第２趾基節骨基部関節内骨折、腰部筋挫傷と判明した。

　３月12日の中山競馬第４Ｒで落馬負傷し、船橋市内の病院に入院中の大庭和弥騎手（22歳、美浦・嶋田潤厩舎所属）は、14日のＣＴ検査の結果、外傷性くも膜下出血、右距骨骨折ならびに右腓骨遠位端骨折、頚椎捻挫で全治３カ月と判明した。本人の意識はしっかりしており、状態は安定しているとのこと。

　３月12日の中山競馬第７Ｒで落馬負傷し、船橋市内の病院に入院していた後藤浩輝騎手（30歳、美浦・フリー）が、リハビリ治療のために東京都内の病院に転院した。ＭＲＩ検査の結果、痛がっていた首や尾てい骨に異常のないことが判明。病状は回復に向かっており、現在はできる範囲で軽いリハビリを自分で行っている。

　２月24日夜に酒気帯び運転で物損事故を起こし、道路交通法違反容疑で現行犯逮捕された石神深一騎手（22歳、美浦・成宮厩舎所属）に対し、３月18日に開かれた裁定委員会は、平成17年２月25日から同６月24日まで４カ月の騎乗を停止する処分を決定した。

　中山グランドジャンプ（４月16日、中山、ＪＧ１、芝4250ｍ）に出走するオセアニアのカラジ（セン10歳、豪）とフォンテラ（セン７歳、ＮＺ）が16日午後２時27分、成田に到着。同５時10分に白井の競馬学校に入厩した。両馬は今週26日のペガサスジャンプＳ（中山、芝3350ｍ）にも出走する。

　ＪＲＡは16日、天皇賞・春に予備登録を行った外国馬を発表した。なお、同じ３月15日に予備登録が締め切られたアンタレスＳ、谷川岳Ｓの予備登録馬はいなかった。天皇賞・春の予備登録馬は次の３頭。
　 マカイビーディーヴァ（牝６歳、豪）、カートソヴァージュ（牡４歳、英）、ウィングドダージョン（牡４歳、英）。

　ダート競走格付け委員会は14日、05年ダート競走格付け（確定）と06年１〜３月の暫定格付けを決定、発表した。05年度で格付けされたのは昨年より６競走減の50競走。廃止となったのは高崎と宇都宮の２重賞。名古屋優駿（名古屋）、サラブレッドチャレンジＣ（金沢）、オグリキャップ記念、全日本サラブレッドＣ（以上笠松）は申請を取り下げ、黒船賞（高知）は格付け申請がなかった。