環境の与える影響
6月5日に英国エプソムダウンズ競馬場で行われた第231回英ダービー(G1、芝12ハロン10)は、ここがデビュー3戦目となるワークフォース(牡3歳、M.スタウト厩舎)が制した。6番手で直線に向いたワークフォースは残り1ハロンで先頭に立つと2着のアットファーストサイトに7馬身の差をつけてレコード2分31秒33で圧勝。R.ムーア騎手は前日の英オークスに続くクラシック連勝。M.スタウト師にとっては2004年ノースライト以来5頭目のダービー馬。父のキングズベストは産駒が今年の日英ダービー制覇を達成した。 また、5日、米国ベルモントパーク競馬場で行われた第142回ベルモントS(G1、11/2マイル)はドロッセルマイヤーが優勝。勝ち時計は2分31秒57だった。
6月3日、JRAより宝塚記念ファン投票の第2回中間集計が発表された。1位は第1回中間集計と同じくブエナビスタ(牝4歳、栗東・松田博厩舎)。ベストテンは次の通り。 (1)ブエナビスタ52466票 (2)ドリームジャーニー43948票 (3)レッドディザイア32325票 (4)ロジユニヴァース28880票 (5)オウケンブルースリ28442票 (6)ヴィクトワールピサ26104票 (7)マイネルキッツ21186票 (8)フォゲッタブル20236票 (9)アパパネ20178票 (10)ジャガーメイル19821票
クレイグ・ウィリアムズ騎手(33歳、豪)が6月5日から7月4日まで有効の短期騎手免許を取得した。栗東の森秀行調教師、馬主の広尾レース(株)が身元引受人。なお、同騎手はオーストラリアでのレース騎乗のため、6月7日から同16日までの海外渡航届を提出している。
アイルランドで繁殖生活を送っているウオッカ(牝6歳)の受胎が6月4日、明らかになった。交配種牡馬は昨年の欧州年度代表馬シーザスターズ。同馬とは3回目の交配での受胎。
カネヒキリ(牡8歳、栗東・角居厩舎)が6月4日、栗東トレセンで発走調教審査に合格した。これにより、同馬は6月30日に大井競馬場で行われる帝王賞への出走が可能となった。鞍上は横山典弘騎手の予定。
目黒記念の3着馬フェニコーン(牡6歳、美浦・河野厩舎)の骨折が6月2日、明らかになった。右前脚管骨骨折で全治までに6カ月を要する見込み。
6月4日の大井競馬第6Rでコアレスコマンダーに騎乗して1着となった的場文男騎手(53歳)は公営通算6000勝を達成した。通算6000勝は佐々木竹見元騎手、石崎隆之騎手に次ぐ史上3人目。デビューから37年目、31031戦目での記録達成。
吉田豊騎手(35歳、美浦・大久保洋厩舎所属)が6月6日、東京競馬第11Rでサンカルロに騎乗し(13着)、JRA通算1万回騎乗を達成した。これは中央競馬史上23人目、現役では15人目。初騎乗は94年3月6日、2回中山競馬4日目第2Rのチャーリーブラボー(12着)。これまでにJRAで844勝、うちG1では9勝。
09年のシンザン記念に勝ち、同年の日本ダービーで3着だったアントニオバローズ(牡4歳、栗東・武田厩舎)は肺胸膜炎のため6月3日、安楽死の処置が取られた。通算成績は9戦2勝。
シンメイフジ(牝3歳、栗東・安田隆厩舎)は6月16日の関東オークス(川崎、Jpn2、ダート2100メートル)に出走予定。新潟2歳Sの勝ち馬で、桜花賞は6着、オークスでは11着だった。オークス後リフレッシュ放牧に出されていたが、栗東トレセンに帰厩して調整されている。