2000勝ジョッキーの河内洋騎手（48歳、栗東・フリー）が23日(日)の京都競馬で29年間に及ぶ騎手生活に終止符を打った。この日、河内騎手は４勝の大活躍、有終の美を飾っている。74年３月３日のデビュー以来、ＪＲＡ通算成績は14,940戦2111勝(歴代２位)、ＪＲＡ重賞134勝(歴代３位)。86年にメジロラモーヌの牝馬三冠を成し遂げ、2000年にはアグネスフライトとのコンビで日本ダービー制した。Ｇ１級及びＧ１勝利は22勝。３月１日付で調教師に転向する。

河内騎手　関係者の皆様のおかげで、このような立派な成績を残すことができました。今は寂しさとホッとした気持ちが半分半分です。これからは調教師としてファンの皆様が応援したくなるような馬を育て、競馬を盛り上げていきたいです。長い間、ありがとうごさいました。

　ＪＲＡは21日、第５回中山グランドジャンプ（４月19日、中山、ＪＧ１、芝4250ｍ）の外国選出馬を発表した。選出馬は昨年の優勝馬セントスティーヴンなど８頭。

◆外国選出馬
〈英国〉フラッグシップユベラルズ（セン９歳）、ティウチェフ（セン10歳）
〈アイルランド〉コマンチコート（セン10歳）
〈フランス〉エスコートボーイ（セン５歳）、タイガーグルーム（牡６歳）
〈アメリカ〉アルスカイウォーカー（セン10歳）
〈オーストラリア〉セントスティーヴン（セン９歳）
〈ニュージーランド〉シルヴァーアーチャー（セン12歳）

　ＪＲＡは21日、福島競馬場および新潟競馬場のダートコースの出走可能頭数の一部を変更、１回福島競馬、１回新潟競馬から実施すると発表した。これによると、福島ダート1700ｍのフルゲートは14頭（従来は13頭）に、また新潟ダート1200ｍ、同1800ｍのフルゲートが15頭（従来はそれぞれ14頭）に変更となっている。福島ダート1000ｍ12頭、新潟ダート1000ｍ12頭、同1700ｍ13頭に変更はない。

　2002年のフィリーズレビュー（Ｇ２）を制したサクセスビューティ（牝４歳、栗東・山内厩舎）が22日付でＪＲＡの競走馬登録を抹消された。通算成績は13戦３勝。引退後は浦河町の谷川牧場で繁殖入りする予定。

　2000年の新潟大賞典（Ｇ３）の勝ち馬タヤスメドウ（牡８歳、栗東・加藤敬厩舎）は22日付でＪＲＡの競走馬登録を抹消された。通算成績は27戦７勝。引退後はグリーンウッド・トレーニング甲南馬事公苑で繁殖馬として繋養される。

　３歳時にユニコーンＳでアグネスデジタルの２着に入るなどダート戦線で活躍したマチカネラン（牡６歳、栗東・西園厩舎）は北山Ｓ（９着）のあと、三重県の奥西ステーブルに放牧に出された。現役を引退し、乗用馬として余生を送る。

　23日の京都競馬第２Ｒ未勝利戦でベレノス（牡３歳）が１着となり、大久保龍志調教師（37歳、栗東）が１月11日の初出走以来19戦目で初勝利を挙げた。

大久保師　ホッとしました。勝つというのは大変なことですが、ひとつひとつ勝ち星を積み重ねていけるよう頑張ります。

　イタリア所属のミルコ・デムーロ騎手（24歳）がＪＲＡ短期免許（有効期間は２月22日〜４月21日）を取得した。短期免許による騎乗は５年連続５回目。通算で579戦91勝（重賞４勝）の成績を残している（20日現在）。身元引受調教師は森秀行師、身元引受馬主は吉田照哉氏。

　休養中の岡部幸雄騎手（54歳、美浦・フリー）が、先週の22日（土）から調教での騎乗を再開した。しばらく調教で騎乗を続けて様子をみる。３回中山後半には実戦復帰が叶いそうだ。

　23日の京都競馬第５Ｒの障害戦で落馬負傷した北沢伸也騎手（31歳、栗東・フリー）は左第９肋骨々折、菊地昇吾騎手（27歳、栗東・フリー）は右第５中足骨々折の疑いと診断された。同日の京都競馬第12Ｒで落馬した熊沢重文騎手（35歳、栗東・フリー）は、右肩甲骨々折の疑い。